子宮内膜症で来院されている患者さんの症例を紹介したいと思います。
子宮内膜症は、子宮内膜や類似組織が子宮以外の臓器の表面で発育する疾患です。発症部位は卵巣などの骨盤内が多く、不妊や骨盤痛の原因となります。
生殖年齢層の5~10%が罹患していると言われています。出産の高齢化、減少などにより近年増加傾向にあります。閉経によって軽快、消失するのも特徴です。
原因には諸説ありますが、月経困難症、慢性骨盤痛、排便痛、性交時痛、不妊などが症状として出現します。婦人科での内診検査や血液検査、画像診断で臨床的に診断されます。
婦人科での治療は薬物治療や症状の程度により手術も行なわれることがあります。
当院では『はり・お灸』を使って治療していきます。目的は『自己治癒力の活性化』です。体性ー自律神経反射理論から治療部位を決めて『鍼治療』を行ないます。月経痛や骨盤痛をやわらげていくとともに、原因となっている部位の治癒効果を促進させる効果をねらっていきます。
(症例)当院に通われているUさん30代女性
婦人科で『不妊症、子宮内膜症』と診断されて来院されました。
週に1回の頻度で通院され、毎回全身に『鍼と灸』で治療。
4回目の治療あたりから身体の変化が出現。月経痛と骨盤痛が軽減し、自覚的に『かなり楽になった』とのこと。初診から数カ月経った最近の婦人科受診で担当医から『あれ?最近何かしましたか?良くなっていますね。』と言われたそうです。
以上の効果は『鍼灸治療』単体の効果ではなく、薬物療法と鍼灸療法の併用による効果であると感じています。治療効果には薬物療法と同じく『個人差』がありますが、このような良い例が存在するのも確かです。いろんな医療機関を受診されてもなかなか効果がない。という方は当院の『鍼灸治療』を併用してみませんか?
子宮内膜症をはじめ、婦人科領域でお困りの方は当院にご相談ください。
はしもと鍼灸院『ストレス』『疲労』『美容』対策室
℡048-257-2249